*削除依頼の適法性について
私の環境では(ひどいことに) Messege-ID: が表示されないので失礼ながら
省略させていただきます。
From: wiki_tomos <wiki_tomos(a)inter7.jp>
Date: 16 Oct 2004 03:24:50 +0900
Subject: Re: [WikiJA-l] 百楽天氏執筆記事の取 り扱いについて
それから、日本法の文脈に限れば、削除依頼を出すこと自体が名誉毀損にあたる
ということはないか、仮に何か依頼の仕方がまずくて名誉毀損にあたるとしても、
いわゆる違法性阻却事由を満たすものになる(=名誉毀損だが、違法ではないと
される)と思います。
同意します。したがって、削除依頼の審議が過誤等により結果的に間違った結論を
出すことがあっても、目的が正当であり、またおおむね妥当な結論がなされていることから
手続き自体には問題がないと考えます。
時々削除依頼に出されることを「侮辱」「名誉毀損」などと反応される方もいるので
この件に関してはこれがあたらないこと、公益性・事実の適示ではなく意見の表明である
万一指摘が間違っていてもそれは法的には免責されうるなどの点を文書化しておくのが
よいのではないかと思います。
全体を考えれば、こうしたことで削除依頼プロセスが萎縮し、結果的に侵害を見過ごすことに
つながることには大きな害があるだろうと思います。ここでいうのは適切なことかはわかりませんが
非公式の場で「百楽天氏の投稿を削除すると個人的にからまれるので自分では削除したくない」
ということをもらす管理者が複数いたのも事実です。これはボタン押しという観点からしても
自分個人の感情をコミュニティの判断より優先させるという点で問題がありますが、
こうした事態を招いた一番の責任が件の投稿者にあるということも否定できないと思います。
こうした意味でも、件の人に謝罪文を出すということはそのままでは歓迎できないと
個人的には思います。これは本題からは外れますので、また機会があれば。
On 16 Oct 2004 03:59:47 +0900, wiki_tomos <wiki_tomos(a)inter7.jp> wrote:
削除と表現の自由について。
Aphaeaさんのメールは、削除依頼と名誉毀損の関係についてのものでしたが、
僕が前に百楽天さん記事の取り扱いについて書いたメールの中では、削除と
表現の自由についての意見もありました。こちらの違法性はどうなのか、という
のをもう一度考えて、少し考えが変わったので一応書いておきます。
百楽天さんが参加されたのは3月末か4月だったと思いますが、
その時点で、既に、投稿ボタンを押す際の文面は、今と同じようなものに
なっていました。
http://ja.wikipedia.org/w/wiki.phtml?title=MediaWiki:Copyrightwarning&o…
この文面の一番最後の部分は、表現の自由と削除の問題を解決するために
導入されたものですが、投稿したページが「不適当と判断された場合」に
削除されてもいいという同意を投稿者は与えることになっています。ここでは、
「不適当」の内容は(意図的に)広く解釈できるようになっていますから、
今回提案されているように、「ソースは特定できないが著作権侵害の可能性が
心配だからウィキペディアにとっては不適切」という理由で削除されることにも、
同意を与えていると考えて問題ないように思いました。
同感です。以前から「投稿者に特に確認を再度得る必要はない」と主張しておりますが
その根拠はこの文面においています。board へのレポートでは結局省いた箇所ですが、
そのこともこれにのっとって考えています。
--
Aphaea(a)*.wikipedia.org
email: Aphaia @ gmail (dot) com