Re: Re: [WikiJA-l] draft of the letter to the Foundation regarding copyright issues.

modeha @ mail.goo.ne.jp modeha @ mail.goo.ne.jp
2004年 7月 5日 (月) 13:47:38 UTC


Suisui氏がどこをどういう形で読まれているのかよくわかりませんが、

一度形成された合意を取り消すには、当然同じ形で168時間の討議を行う
必要があるでしょうけれど、私はそれには反対します、というようは意味
のことを、数通前のメールで書いています。もちろんSuisui氏が提案され
ることを私が禁じているわけではありません。

ノートページの合意と、MLでの私の主張が異なる、と言われています
が、私が、(私の提案により)形成されたと考える合意は、[[Wikipedia:
著作権]]ページを私が書き換えた部分のみです。ただし、そこには、削除
された記事の復活がされる場合があることははっきり明示してあります
し、それは提案時点で既に記載してあります。ので、少なくとも現在は、
Wikipedia日本語版内部で削除された記事の復活はルール上可能です。
また、過去の履歴が全部保存されていることを前提にお話をされている
ようですが、[[フォークランド諸島]]の履歴は既にWikipedia内部に存在
しないそうです。6月8日ごろのクラッシュから復旧したときに消えた
ようです。

[[ノート:小松左京]]ページは当然、見ています。それは、[[ノート:
フォークランド諸島]]で話題に出ました。私はそこで、もちろんこの
コピーアンドペーストには問題がある。少なくとも、5名の主な著者名
の記述がない、といったようなことを書きました。ただ、ここで再び
書いておくと、もし、それ以前のすべての著者から承諾が得られれば、
記事の復活には問題はないはずです。と、何度も申し上げていますが、
そこの部分はお読みいただけたでしょうか? そこで、記事が削除さ
れてから、承諾できるか? いいか? と全員にいちいち聞くのは面
倒なので、あらかじめ、記事が削除されてコピーアンドペーストで復
活されたら、名前が残らないことを覚悟して投稿しろ、という告知を、
先まわりしてつけたわけです。

私の提案がGFDL違反だとおっしゃっていますが、私の主張は、
Wikipediaはその存在自体がGFDL違反です。これも何度も書いています
が、読んでいただけたでしょうか? 記事を1度移動させたら、その
時点で履歴は破損し、GFDLに抵触します。もし、完璧にGFDLに従った
文章だけを残すサイトが必要ならば、Wikipediaはそういう場所では
ありません。「このページへのリンク」で実質的にたどれる、と、
主張されていますが、では、元のリダイレクトページが書き換えられ、
移動先ページへのリンクがなくなったらどうなりますか?移動元の
ページが不適切なページ名などの理由で削除されたらどうしますか?
サーバーの更新情報をバックアップしておけば大丈夫だとお考えです
か? しかし、WikiMedia財団は、2004年5月に削除されたページの履歴
をもう残してないということはご存知ですか?その前に、「このページ
へのリンク」機能が正常に働いていないことをご存知ですか?
Wikipedia内で文章を書く限り、GFDLに完璧に従うことはできません。
そもそも、たとえば私が私の記述したページの扉ページにGFDLに定める
私の名の表示がない(著者が5名以内の場合)と主張することもできるし、
その点で既にWikipediaはGFDL違反を犯しています。

でも、何度も書くけれど、「Wikpediaの中では5人の名はかかなくても
いいじゃないか。そもそも扉ページないんだしかけないよ」という合意
が得られているからこそ、その部分は問題にならないのですよね?

元に戻りますが、私が先月最初に提案したのは、
Wikipediaには、システム的にGFDLに完璧に適合できない部分がある。
ということをまず全員の合意事項にしよう。ということです。
適合できない部分で生じるのは、履歴の欠損で、その場合、自分が書いた
記事の履歴に自分の名が残らない、かもしれない、ということも、全員の
同意事項にしよう、ということも提案いたしました。
そして、やむを得ず欠損した著者名や、引用元記事の名は、編集の要約欄
に書いて、なるべく、原著作者の名誉は回復されることにしよう、という
ことも書き足しておきました。
そもそも、「履歴が欠損するかもしれない」ことが全員の合意なのだから、
もし、履歴が1行欠損したWikipediaの文書が出回っても、「履歴が欠損す
るかもしれない、ってこと、最初に同意したでしょう?だから、欠けてる
ことを理由に、この文書の流通を差し止めろとかいう主張はできないよ」
ということです。

GFDLに明確に反する、というのがよくわかりません。そもそも、私は、
GFDLを捨てろとか書いてないんですから。明確に反しているのは何度も
書きますが、Wikipediaそのものです。ただ、WikipediaがGFDL違反を
犯しているのは明白ですが、じゃあ、どこまでもGFDL違反を犯し続けて
いいのか、っていうと違うでしょう。じゃあ、WikipediaでのGFDL違反は
ここまでです。これ以上は許しません、という境目は、宣言しておく必要
はあります。そしてそれは、GFDLそのものを踏みにじらなくても、利用者
全員が「履歴が破損し、著者名表示が正確にされないかもしれないことを
同意」さえしてくれれば済むのです。

Wikipediaは何故履歴の保存を義務付けているのか。履歴の保存はGFDLの
主目的ではありません。著作者の名誉を守るためです。自分の書いた記事
を、自分の名のついた状態で流通しろ、と主張するのは、著者の当然の
権利です。それはGFDL以前に、ベルヌ条約とそれぞれの国の著作権法で
認められた権利です。そしてそれは義務ではありません。著者が、「不可
抗力だったら、著者名表示がちょっと途切れても文句は言わない」と、
あらかじめ宣言さえしておけば、それはGFDLに違反するのではなく、GFDL
上問題がなくなるのです。

「書いた文章がGFDLライセンスで流通することに同意するか?」そういう
警告のあと同意するって押したから、これに承諾した、とみなされている
わけですよね。
じゃあ、「システム上の理由で、著者名表示が欠損する場合があることに
同意するか?」って同意を求めてはいけない、という理由はどこにあるん
でしょうか?

何も、書き込みボタンを押したとたん「この記事の著作権すべては○○の
所有物となり、著者は利用できなくなる」とか書いてるわけじゃないんで
すが。それに、そんないやらしい警告文があるサイトだったのなら、そん
なとこで投稿しなきゃいいんですよね。それは利用者が選べるし、私の追
加した警告文に同意できない人は、それこそ別のところに行けばいいし、
この文が追加されたあとに目に見えて投稿数とかが減ったとかいうのなら
分かりますが、そういうこともないですし。

あと、Tomos氏とかの発言や行動によっても、この件に関しては状況が少し
変わりつつありますので、その点についてはどうでしょう?

それと、どこかに誤解があるのかもしれないので、
(1)何故、168時間中に主張されなかったのか。
(2)Wikipedia:著作権ページで書いてあることをどう理解しておられ、
どういう意味でそれに問題がないと判断されたのか。
(3)Wikipedia:著作権ページに私が追加した内容と、私がMLで発言している
内容のどこがどう違うとお考えなのか。

を説明してください。なんだか、微妙に話題が食い違っている気がします。
それと、これをごらんのほかの方にもお聞きしますが、Wikipedia:著作権
ページとそのノートページでの私の主張と、メーリングリストでの主張に、
それほど大きな乖離があるとお考えの方はほかにどれくらいいらっしゃる
のでしょうか?

Modeha



WikiJA-l メーリングリストの案内